雑談ブログ

豚骨ラーメン

空想対談 まだオムツ履いてる様な若造に嫁持ってかれちゃって嫌になっちゃうよ(笑)

今月から始まりました、宇曽尾裕太の「煮るなり焼くなり」 今日は文芸心中の本社最上階にあります、喫茶ミチヅレよりお送りいたします。

今回は、今年4月、西麻布にてオムライス専門店「博卵会」(はくらんかい)をオープンした鶏乱白(ケイ・ランパク)さんと、李紅筒(リ・コウピン)さんのお二人をゲストにお迎えしてお話を伺いたいと思います。

宇曽尾: 早速ですが、私も馴染み深い鶏先生の白黄飯店が閉店されたというお話を聞いた時は大変驚きました。繁盛されていたと思いますが…

鶏: そうそう、全く嫌んなっちゃうよ。あー、そういえば裕太坊ちゃんが学生の頃は、ご家族でよくいらしてたね。妹の土筆ちゃんは元気?小さかった坊ちゃんがこんなに大きくなって。今じゃなに、文芸心中に連載持ってるっていうんだから大したもんだ。

宇曽尾: 親の七光りとでも申しましょうか(笑) ところで李さんは来日されて以来、トマト料理研究家として様々なメディアでご活躍されていますが、鶏先生とは中国にお住まいの頃から交流があったのでしょうか?

李: いえ、先生と出会ったのは白黄飯店が閉店した後だから、まだ2年も経っていません。出会った頃は、「日本に住んでるんだから、もっと日本語の勉強しなさい!」って毎日五月蝿く言われたけど、今の仕事が順調なのも全部先生のお陰。この出会いに本当に感謝しています。

宇曽尾: そうですか。てっきり古くからのご友人かと思っていました。二人が知り合うきっかけはなんだったのでしょうか。

鶏: 俺が店の事で悩んでいた時にさぁ、気分転換で、たまにはバーで呑もうかってんで一人で銀座行ってブラブラ歩いてたら、いかにも昭和って感じの店があったからさ、こりゃいいってんでそこ入ったの。

宇曽尾: 先生は普段から家で呑む事が多いと私の父から伺っておりますが、バーにも行かれるんですね。

鶏: いいやぁ、そんな洒落たところ滅多に行かねぇよ。行っても知り合いの婆さんがやってるスナックがいいとこ。でさ、そのバーでカウンターに座ったら隣にこの女が居たわけ。「酒飲みに来てるのになんでトマトジュースなんか飲んでんだ!」って、俺がいちゃもんつけちゃったの(笑)

李: ほろ酔いで良い気分だったのに、急に大声出されたから、グラス落として割っちゃったわ。あの時は殴ってやろうかと思った。ぷっちゃけるけど(笑)

 トマトに一生を捧げるのが私の使命なのよ。

鶏: で、なんだっけ、ブランドマリーかなんかいうカクテル勧められてさ、トマト味の。飲んでみろって勧めるから嫌々飲んでみたら美味いでやんの。ぶったまげちゃったほんと。でさ、色々話聞いているうちにお互いが料理関係者だって分かって、名刺交換してその日は帰ったんだけどね。

李: そうそう。

宇曽尾: ブランドマリー… あ、ブラッディマリーの事ですね。それにしても、プライベートでもトマト研究に余念がないというのは凄いですね。道は違えど、私もプロとして見習いたいところです。

李: うふふ、トマトに一生を捧げるのが私の使命だと思っていますので。実はね、学生時代の話だけれど、香港の占い館に行った時にね、そこの占いの先生にこんな事言われたのよ。「あなたは卒業後、赤い色の野菜に一生を捧げる事になる」って。それが本当になっちゃったの。私の名前見ただけですぐに分かったって言うんだからびっくりよね。ぷっちゃけ(笑)

宇曽尾: なるほど。大学卒業以来トマト研究一筋という事なんですね。

李: 私が身を削る思いで開発したケチャップはとても素晴らしいものよ。ぷっちゃけ世界一の味だと思う(笑)

鶏: そうそうそれでさ。うちの嫁が出てったってのが店じまいの原因なんだけどさ。タマゴグラフって雑誌あるだろ?あれで嫁が料理コーナーの連載持ってたわけよ。

 俺嫌いなんだよね、ああいうの。油喰ってるみたいなもんだぜ(笑)

宇曽尾: お嫁さんというと、鶏黄蘭(ケイ・オウラン)さんですね。

鶏: うん。でさ、しばらくしたらタマゴグラフの九十九プロデューサーってのが、うちの嫁目当てで店に出入りする様になって。店に来る度に変わった服装してくんだよね。俺嫌いなんだよ、男でああいうチャラチャラしたのって。でさ、そいつ旅行が趣味らしくて、旅行から帰ってくる度に、ご当地人形っての?あれ土産に持って来てさ、頼みもしないのに、店ん中に飾りやがって、ずうずうしいのなんの。嫁も若い男と話すのが嬉しいらしくって、最初、九十九プロデューサーって呼んでたのを、しまいには「九P(キューP)」なんて呼んじゃったりなんかして。もう嫌んなっちゃうよ(笑)

李: 二人が店で会話してるのが聞こえちゃったのよね。新しい店を出すとかなんとか。

宇曽尾: 九十九プロデューサーと黄蘭さんというと、現在調味料の販売で大成功されていますね。

鶏: マヨネーズね。俺嫌いなんだよあれ。油喰ってるようなもんだぜ(笑) でさ、あいつら二人で工場建てるって話聞こえたもんだから、文句いってやったの。「てめぇ、人の食べるモン、手を使わずに機械で作って何が嬉しいんだ、そんな冷てぇモン、人様に出すんじゃねぇ、料理人の片隅にもおけねぇから出てけ」って。そしたら涼しい顔して二人で出て行きやがんの。それ以来顔も見てない。九十九なんて、まだこの業界じゃあ右も左も分からない、オムツ履いている様な若造だぜ。あんなのに嫁持ってかれちゃって、ほんと嫌になっちゃうよ(笑)

宇曽尾: 老舗料理店が閉店した裏にはそういう事があったのですね。

李: 先生はそういう理由でマヨネーズがお嫌いでしょ。だから、私の作るケチャップが先生のお役に立てないかと思って、オムライス専門店を出す話を持ちかけたわけ。私のケチャップで炒めたチキンライスを最高の状態で包み込める腕を持った職人は鶏先生しか居ない、そう思ってね。バーで会った日、帰ってすぐ電話したわ。ぷっちゃけ、異性としても魅力を感じていたし(笑)

宇曽尾: そして遂に西麻布で店をオープンされたわけですね。先生の料理店が閉店した時は家族全員すごく残念な思いでしたが、また先生の味を堪能出来る訳ですね。

鶏: あの時の常連さんも新しい店に大勢来てもらってるよ。坊ちゃんもまた遊びに来てよサービスするから。マヨネーズを使った料理は出せねぇけどさ(笑)

宇曽尾: 近いうちに家族でお伺いしたいと思います。今回はお忙しい中、本当にありがとうございました。

鶏、李: ありがとうございました。